歯周病の要注意菌『レッドコンプレックス』とは?

記事公開日:

2025-12-14

最終更新日:

2025-12-14

こんにちは、芝公園・三田sachiデンタルクリニックです!

今回は、歯周病の原因となる「細菌」について少し詳しくお話しします。
歯周病は、歯ぐきや骨に炎症を起こす“細菌による感染症”です。 お口の中には多くの細菌が存在しますが、その中でも特に注意が必要な「レッドコンプレックス」と呼ばれる3つの菌グループをご存じでしょうか?

レッドコンプレックスとは?

数ある歯周病菌の中でも、特に歯周病を進行させる力が強いとされる「代表的な3種類の菌」の総称です。

  1. P. gingivalis(ポリフィロモナス・ジンジバリス)
  2. T. forsythia(タンネレラ・フォーサイシア)
  3. T. denticola(トレポネーマ・デンティコラ)

この3つの菌が揃って定着してしまうと、歯周病の悪化リスクが一気に高まると言われています。

なぜ“要注意”と言われるの?

レッドコンプレックスが優位になると、以下のようなトラブルを引き起こしやすくなります。

  • 歯ぐきの炎症・出血を強くする
  • 歯周ポケットを深くし、菌の住処を広げる
  •  歯を支える骨(歯槽骨)を溶かすリスクを高める

つまり、歯周病の「重症化」に直結しやすいのです。特に P. gingivalis(P.g.菌) は、非常に少ない量でも周囲の環境を悪化させ、他の菌まで凶暴化させる働きがあるため、“歯周病のキーストーン(要石)となる菌”としてマークされています。

歯周病は「コントロールできる病気」

怖い菌の話をしてしまいましたが、ご安心ください。
歯周病は、正しいケアで細菌のバランスを整え、進行を食い止める(予防する)ことが可能な病気です。

  • 毎日の丁寧なブラッシング(セルフケア)
  • 歯科医院での定期的なクリーニング(プロケア)
  • 殺菌効果のあるケア用品の活用

これらを継続することで、レッドコンプレックスが増えにくい口腔内環境を作ることができます。
大切なのは、毎日の小さな習慣の積み重ねです。「もしかして?」と思ったら、まずは当院までお気軽にご相談ください。無理なくできるケアから一緒に始めていきましょう。

今回ご紹介した最強の歯周病菌「P.g.菌」などのバイオフィルム内部に浸透・殺菌し、歯肉炎・歯周炎を予防するジェル『SP-Tジェル(リニューアル版)』についても詳しくご紹介しております。
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ご自身のお口の状態に合った歯ブラシや歯磨き粉が知りたい!という方は、ぜひ当院の衛生士にご相談ください。

レッドコンプレックス

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