根管治療

根管治療

記事公開日:

2024年12月22日

最終更新日:

2025年1月4日

根管治療とは?|神経まで達した虫歯を治す方法

根管治療とは、虫歯が進行して歯の神経(歯髄)まで達してしまった場合や、歯の根の先に膿が溜まってしまった場合に行う治療です。一般的には「神経を取る治療」「神経の治療」と呼ばれています。汚染された神経や細菌を取り除き、根管内を徹底的に洗浄・消毒し、薬剤を詰めて密閉することで、歯を抜かずに残すことを目的としています。「根管治療 三田」エリアで、歯を残したいとお考えの方もご相談ください。

根管治療が必要となる主な症状は以下の通りです。

  • ズキズキと激しい痛みがある
  • 冷たいものや温かいものがしみる
  • 噛むと痛い
  • 歯ぐきが腫れている
  • 歯の根の先に膿が溜まっている

これらの症状がある場合、根管治療が必要となる可能性があります。根管治療を放置すると、最終的には抜歯が必要になったり、細菌が全身に回ってしまったりするリスクがあります。違和感を感じたら、早めに歯科医院を受診しましょう。

抜髄と感染根管治療の違い|三田 SACHIデンタルクリニックの精密治療

根管治療には、大きく分けて「抜髄(ばつずい)」と「感染根管治療」の2種類があります。SACHIデンタルクリニックでは、どちらの治療においても、マイクロスコープやラバーダムなどを用いた精密な治療で、再発リスクを抑え、可能な限り歯を残す治療を心がけています。

抜髄 – 虫歯が神経まで達している場合の治療

抜髄とは、虫歯が大きく、神経まで達してしまった場合に行う治療法です。虫歯の細菌に感染した神経を取り除き、根管内を徹底的に洗浄・消毒します。「抜髄 三田」でお探しの方にも、精密な治療を提供しています。

抜髄の手順は以下の通りです。

  1. 麻酔: 治療中の痛みを抑えるために、局所麻酔を行います。当院では、表面麻酔や電動麻酔器を使用し、麻酔注射の痛みにも配慮しています。
  2. 虫歯の除去: う蝕検知液という、虫歯の部分を染め出す薬剤を使用し、虫歯を徹底的に取り除きます。この際、マイクロスコープを用いることで、肉眼では見えにくい部分まで確認しながら、精密に虫歯を除去します。
  3. 神経の除去: リーマーやファイルと呼ばれる専用の器具を用いて、感染した神経を除去します。
  4. 根管の洗浄・消毒: 薬剤を用いて根管内を洗浄・消毒します。当院では、洗浄効果を高めるために、超音波洗浄を併用することもあります。
  5. 根管充填: 根管内がきれいになったら、ガッタパーチャポイントと呼ばれるゴム状の材料を隙間なく詰めます(根管充填)。
  6. 土台の形成・被せ物の装着: 根管治療を行った歯は、残っている歯が少なく薄くなっていることが多いため、土台(コア)を立てて補強し、その上に被せ物(クラウン)を装着します。

当院では、ラバーダム防湿と呼ばれる方法で、治療する歯以外をゴムのシートで覆い、唾液や細菌の侵入を防ぎ、清潔な環境で治療を行っています。また、NiTiファイルと呼ばれる特殊な金属で作られた器具を使用することで、複雑な形状の根管にも対応し、より精密な治療を実現しています。これらの取り組みにより、「根管治療 成功率」の向上に努めています。

感染根管治療 – 過去に神経の治療をした歯や神経が死んでしまった歯の治療

感染根管治療とは、過去に神経の治療をした歯が再度感染を起こした場合や、虫歯の放置などにより神経が死んでしまった歯に対して行う治療法です。「根管治療 やり直し」が必要なケースの多くは、この感染根管治療に該当します。

感染根管治療が必要となる主な原因は以下の通りです。

  • 過去の根管治療で、治療が不十分な箇所があった
  • 被せ物と歯の間に隙間ができ、そこから細菌が侵入した
  • 歯周病など歯の周りに隙間ができ、そこから細菌が侵入した
  • 虫歯や歯周病が進行し、歯の根の先に膿が溜まった

感染根管治療は、抜髄に比べて、以下のような違いがあります。

  • 過去の治療で入れた被せ物や土台、薬剤などを除去する必要がある
  • 根管内が複雑な形態になっていることが多く、治療の難易度が高い
  • 再発を繰り返すことが多く、治療に時間がかかる場合がある

感染根管治療では、過去の治療で取り残された細菌や、新たに侵入した細菌を徹底的に除去することが重要です。当院では、マイクロスコープを用いて根管内を詳細に観察し、感染源を特定し、取り除きます。

SACHIデンタルクリニックの根管治療の流れ

当院では、以下のような流れで根管治療を行っています。

抜髄の治療の流れ

1. 麻酔・虫歯の除去

まずは、治療中の痛みを抑えるために局所麻酔を行います。その後、う蝕検知液を用いて虫歯を徹底的に除去します。この際、マイクロスコープを用いることで、肉眼では見落としがちな小さな虫歯まで、正確に除去することが可能です。

また、歯に亀裂や破折がないかも同時に確認します。亀裂や破折は、痛みの原因となるだけでなく、根管治療の成功率にも影響を与えるため、早期に発見することが重要です。

虫歯の範囲が大きく、歯が残っている量が少ない場合は、ラバーダムをかけるための土台(隔壁)を、レジンを用いて作ることもあります。これにより、治療中に唾液や細菌が根管内に侵入するのを防ぎ、治療の成功率を高めることができます。

虫歯除去の様子
う蝕検知液で虫歯を染め出し、徹底的に除去

2. 神経の除去・根管の洗浄・消毒

虫歯を取り除いた後、リーマーやファイルと呼ばれる専用の器具を用いて、感染した神経を除去します。次に、次亜塩素酸ナトリウムなどの薬剤を用いて、根管内を徹底的に洗浄・消毒します。この際、ラバーダム防湿を行うことで、唾液や細菌の侵入を防ぎ、清潔な環境で治療を行うことができます。

また、当院では、NiTiファイルと呼ばれる特殊な金属で作られた器具を使用しています。NiTiファイルは、従来のステンレス製のファイルに比べて柔軟性に優れているため、複雑な形状の根管にも対応できます。さらに、マイクロスコープを併用することで、根管内を詳細に観察しながら、感染した神経や細菌を可能な限り確実に取り除くことができます。

根管洗浄の様子
NiTiファイルと薬剤で根管内を徹底的に洗浄・消毒

3. 根管充填

根管内がきれいになったら、根管内に最終的な薬剤を詰めます(根管充填)。根管充填には、通常、ガッタパーチャポイントと呼ばれるゴム状の材料が用いられます。

根管充填の目的は、根管内を完全に封鎖し、細菌の再侵入を防ぐことです。根管充填が不十分だと、再発のリスクが高くなるため、非常に重要なステップです。

根管充填の様子
ガッタパーチャポイントで根管内を緊密に充填

4. 土台の形成・被せ物の装着

根管治療を行った歯は、歯自体が薄くなっていることが多いため、土台(コア)を立てて補強し、その上に被せ物(クラウン)を装着します。土台には、金属やファイバーポストなど、様々な種類があります。当院では、患者様の歯の状態やご希望に合わせて、最適な土台と被せ物をご提案いたします。

感染根管治療の流れ

感染根管治療の流れは、基本的には抜髄と似ていますが、過去の治療で入れた被せ物や土台、薬剤などを除去するステップが追加されます。また、感染が再発しているため、より慎重な治療が必要です。

1. 麻酔・感染源の除去

必要に応じて局所麻酔を行い、虫歯や古い被せ物、過去の治療で入れた薬剤などを除去します。この際、マイクロスコープを用いることで、感染源を特定し、できるだけ取り残しがないようにすることが可能です。「根管治療 マイクロスコープ」の使用は、精密な治療に欠かせません。

また、ラバーダム防湿を行い、治療する歯以外をゴムのシートで覆うことで、唾液や細菌の侵入を防ぎ、清潔な環境で治療を行います。これにより、再感染のリスクを低減することができます。「根管治療 ラバーダム」の使用は、治療の成功率を高めるために重要です。

2. 根管の洗浄・消毒

感染源を除去した後、薬剤を用いて根管内を徹底的に洗浄・消毒します。当院では、洗浄効果を高めるために、超音波洗浄を併用することもあります。また、マイクロスコープで根管内を確認しながら、NiTiファイルを併用して処置することで、複雑な形態の根管でも、効果的に細菌を除去することが可能です。

特に再治療の場合は、過去の治療で取り残された細菌や、新たに侵入した細菌が、根管内の複雑な溝に入り込んでいることがあります。マイクロスコープで根管内を拡大して確認しながら、これらの細菌を徹底的に除去することが、再発を防ぐために重要です。そのため、治療の回数が多くなることがあります。

3. 根管充填

根管内がきれいになったら、抜髄と同様に、ガッタパーチャポイントなどを用いて根管充填を行います。根管内に隙間なく、緊密に充填材を詰めていきます。

4. 土台の形成・被せ物の装着

根管治療を行った歯は、もろくなっていることが多いため、土台(コア)を立てて補強し、その上に被せ物(クラウン)を装着します。当院では、患者様の歯の状態やご希望に合わせて、最適な土台と被せ物をご提案いたします。

パーフォレーションリペア|歯に穴が開いた場合の特殊な治療

パーフォレーションとは、虫歯が大きすぎたり、根管治療中に誤って器具で穴を開けてしまったりして、歯に穴が開いてしまった状態のことです。パーフォレーションを放置すると、そこから細菌が侵入し、感染が広がってしまい、通常だと抜歯を選択せざるを得ない場合もあります。

当院では、パーフォレーションリペアと呼ばれる特殊な治療法を行い、穴を封鎖し、歯を残せる可能性を探ります。パーフォレーションリペアでは、MTAセメントと呼ばれる特殊な材料を用いて、穴を封鎖します。MTAセメントは、生体親和性に優れ、封鎖性も高いため、パーフォレーションリペアに適した材料です。「パーフォレーション リペア」が必要と診断された場合も、諦めずにご相談ください。

ただし、すべてのパーフォレーションがリペアできるわけではありません。穴の大きさや位置、感染の程度などによっては、抜歯が必要になることもあります。当院では、歯科用CTやマイクロスコープなどを用いて、パーフォレーションの状態を正確に診断し、最適な治療法をご提案いたします。

SACHIデンタルクリニックが選ばれる理由|精密根管治療へのこだわり

SACHIデンタルクリニックでは、精密な根管治療を提供するために、以下のような設備や技術を導入しています。

マイクロスコープの活用

当院では、根管治療にマイクロスコープを使用しています。マイクロスコープを用いることで、肉眼では見えない根管内部を約20倍に拡大して確認することができ、より精密な治療が可能になります。「根管治療 マイクロスコープ」は、治療の成功率を高めるために必要不可欠な器具です。

マイクロスコープを用いた精密な根管治療

ラバーダム防湿

根管治療中は、ラバーダム防湿と呼ばれる方法で、治療する歯以外をゴムのシートで覆います。これにより、唾液や細菌の侵入を防ぎ、清潔な環境で治療を行うことができ、根管治療の成功率を高めます。「根管治療 ラバーダム」は、再感染を防ぐために非常に有効な方法です。

ラバーダム防湿
ラバーダム防湿で清潔な環境を確保

NiTiファイルの活用

当院では、根管治療にNiTiファイルと呼ばれる特殊な金属で作られた器具を使用しています。NiTiファイルは、従来のステンレス製のファイルに比べて柔軟性に優れているため、複雑な形状の根管にも対応できます。また、NiTiファイルを用いることで、根管の清掃・形成を効率的に行うことができ、治療時間の短縮にもつながります。「NiTiファイル」は、複雑な根管治療を可能にします。

NiTiファイル
柔軟性に優れたNiTiファイル

歯科用CTによる精密診断

当院では、歯科用CTを導入し、根管治療前の精密な診断を行っています。歯科用CTを用いることで、従来のレントゲンではわからなかった根管の形態や病巣の大きさ、位置などを立体的に把握することができ、より安全で確実な治療計画を立てることができます。「根管治療 CT」検査により、治療の精度と安全性が向上します。

痛みに配慮した治療

当院では、患者様が痛みを感じることなく治療を受けられるよう、様々な工夫をしています。表面麻酔や電動麻酔器の使用、細い注射針の使用など、麻酔注射の痛みを最小限に抑える工夫をしています。

女性院長による丁寧な説明と治療

当院では、女性院長による丁寧な説明と治療を心がけています。患者様の不安や疑問に寄り添い、わかりやすく丁寧な説明を心がけています。また、女性ならではの細やかな視点で、患者様一人ひとりに最適な治療をご提案いたします。「根管治療 痛い」と不安な方も、安心してご相談ください。

通いやすい立地

当院は、都営三田線「芝公園駅」より徒歩5分、「三田駅」より徒歩7分、JR山手線・京浜東北線「田町駅」より徒歩10分、「浜松町駅」より徒歩12分と、4駅からアクセス可能です。三田、芝公園、浜松町、田町エリアからも通いやすく、お仕事帰りやお買い物のついでにも便利です。

根管治療に関するよくある質問(FAQ)

根管治療は痛いですか?
根管治療中は麻酔を使用しますので、痛みを感じることはほとんどありません。炎症が強い場合は麻酔が効きにくいため消炎処置をした後に治療を開始いたします。ただし、麻酔が切れた後に、痛みや違和感が出ることがあります。通常は数日以内に治まりますが、痛みが続く場合や強い場合は、ご連絡ください。
根管治療は何回くらいかかりますか?
根管治療の回数は、虫歯の大きさや根管の形態、感染の程度などによって異なります。通常は3~4回程度の通院が必要ですが、複雑な症例の場合は、それ以上の回数がかかることもあります。当院では、マイクロスコープを使用した精密治療を行うことで、可能な限り治療回数を少なくするよう努めています。
根管治療の成功率はどのくらいですか?
根管治療の成功率は、歯の種類や根管の形態や感染の程度などによって、成功率は異なります。当院では、マイクロスコープやラバーダム防湿、NiTiファイルなどの最新設備・技術を活用し、根管治療の成功率を高めるよう努めています。「根管治療 成功率」を高めるためには、術後のケアも重要です。
根管治療後の注意点は?
根管治療後は、以下のような点にご注意ください。

  • 治療した歯で硬いものを噛まないようにする
  • 治療した歯を指や舌で触らないようにする
  • 処方された薬は、指示通りに服用する
  • 痛みや腫れが続く場合は、早めにご連絡ください
根管治療の費用はどのくらいですか?
根管治療の費用は、基本的には保険診療の範囲内で行われます。ただし、使用する器具や材料、治療の難易度などによって、費用が異なる場合があります。また、根管治療後に装着する被せ物は、保険適用のものと自費のものがあります。詳しくは、カウンセリング時にご説明いたします。

About the Author: 中村 紗千子

SACHIデンタルクリニック院長です。

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